潜在意識潜在意識は行動に働きかける
「潜在意識」という言葉をご存知でしょうか?
文字通り、「心の奥底に潜って在る意識」で、人は意識していないですが、潜在意識は常に私たちの行動や考え方に影響を及ぼしています。
人が意識して行っている行動は全体の10%ほどであり、後の約90%は潜在意識の働きによるものです。
「そんなはずはない。私はこうしたいと思って行動しているので、潜在意識なんてわけのわからないものに、影響を受けているはずはない。」と思われる方も中にはいるかもしれません。
例えば、あなたが友人とカフェでおしゃべりを楽しんでいるとします。
そこに、注文した淹れたてのホットコーヒーが目の前に運ばれてきました。
あなたは、友達とおしゃべりをしながら砂糖とミルクを入れ、スプーンでかき回してスプーンを置き、カップの取っ手をもって口に運びます。
その時、コーヒーの熱さを確認するために、唇をカップにそっと当てて、火傷しない温度か確認してから飲んでいるはずです。
これらの行動一つ一つに、指差し確認のように「コーヒーは苦いから砂糖とミルクを入れる。」「混ぜないと砂糖とミルクが解けない。」「火傷するかもしれないから、コーヒーの温度を確認しないと。」などと意識して行動していないと思います。
特におしゃべりなど、別のことに意識が向きながら無意識にしている行動は、潜在意識によるものなのです。
私たちがしている行動は、潜在意識の中では何かしらの理由があるのです。
一見すると、理由がないような行動でも潜在意識の中では、「危険かもしれないから確認しないと。」「以前同じようなことをしたら、気持ちが落ち着いた。」などの立派な理由があるため、無意識に行ってしまっているのです。