潜在意識アルコールは潜在意識を引き出しやすい
アルコールを飲むと、性格が変わる人がいます。
そういった人ほど、「昨日はお店で暴れて大変だった。」「ずっと愚痴を言い続けていた。」と言われても、「覚えていない。」と記憶がないことがほとんどです。
では、本人の意識がないのに、暴れたり話したりしていたのは、何なのかというと、潜在意識によるものです。
普段は、顕在意識と言われる自分で自覚している意識があるため、「規則正しくして、暴れてはいけない。」「愚痴は悪口にもなるので、言ってはいけない。」との意識、世間一般でいわれるところの理性が働きます。
しかし、アルコールで脳がマヒしてくると、理性の働きが鈍くなってきます。
そうなると、潜在意識に「物を破壊して、人を殴りたい。」と言った破壊衝動や、「アイツが悪いのだから、悪口を言いたい。」と言った他人の否定する願望があると、潜在意識の命じるままに行動を起こしてしまうのです。
一方、記憶がなくなるほどアルコールを飲んでも性格が変わらない人は、顕著意識と潜在意識が同じであるからなのです。
ある時、某大学の講師の方とお酒の席でご一緒したのですが、普段から紳士的でとても知的な方でした。
かなりお酒が飲まれてから帰られたのですが、お店の方への対応やタクシーの配車、家に帰ってからの奥様との会話は、いつも通り紳士的で何ら変わりませんでした。
しかし、後日お礼を申し上げたところ、少し照れたように「実は途中からあまり覚えてないんだ。」と言われて、びっくりしたことがあります。
「お酒の席では本音が出る。」とよく言われますが、これはアルコールが潜在意識を出やすくするため、素の自分が出るためだと言えます。
そのため、普段は気弱でおとなしいのに、酔うと暴言や暴力をふるう人は要注意です。
潜在意識では暴言や暴力に抵抗がない人なので、ひょんなことから表層意識に出てきて普段から暴言や暴力をふるうようになるからです。