潜在意識潜在意識とコンタクトを取りやすい「半覚醒状態」とは?
朝眠たくてボーとしていても、会社に行く用意がいつの間にか終わっていたということがないでしょうか?
意識的には「眠たい。動きたくない。」とぼんやりしていても、潜在意識では「ちゃんと用意しないと会社に遅刻してしまう。」という意識が働くため、無意識に体が動いてしまうのです。
「潜在意識と睡眠」でも説明しましたが、睡眠中は潜在意識がほぼ100%を占めています。
起きると顕在意識が働き始めるのですが、いきなり顕在意識が全開で働かない場合があります。
例えば疲労が蓄積していたり寝不足だったりすると、睡眠状態から覚醒へ意識が変わるのに、時間がかかることがあります。
この状態を「半覚醒」や「超意識状態」と言い、「起きてはいるが寝てもいる」、つまりまどろんだ状態で、目覚めているよりも潜在意識が強く働いています。
そのため習慣としている、「トイレに行く」「歯を磨く」「服を着替える」と言った行動を無意識にしてしまうのです。
日中の仕事でも、ただ書類にハンコを押すような単純作業をしていると、眠気が出てきたのにもかかわらず、何も考えず手が勝手に動いていることがあります。
これもある意味半覚醒と言え、眠たいけれども仕事はしなければいけないという義務感から、潜在意識が手を動かし続けていると言えます。
半覚醒時には、現実と潜在意識が混ざり合いやすいため、電話が鳴っているのにリモコンを耳に当てたり、窓の外からの車のエンジン音を聞いて自分が車に乗っていると勘違いしたり、いわゆる「寝ぼけている」状態がしばしばおこります。
催眠療法では、患者を半覚醒状態にすることで潜在意識に働きかけて、過去の記憶を掘り起こしたり、記憶の刷り込みをしたりすることができるのです。