潜在意識夢は潜在意識からのメッセージ
潜在意識と夢は密接な関係があります。
心理学の研究者でもあるカール・グスタフ・ユング氏やジークムント・フロイト氏も、無意識(潜在意識)を熱心に研究し、しばしば夢を研究の題材としていました。
特にフロイト著の「夢判断」は、100年経った今でも精神学の教材としても使われるほど、無意識と夢との関連性を確立した著書となっています。
人は睡眠中に、その日の記憶や経験を過去の記憶を照らし合わせ、要るものと要らないものに整理していきます。
それは潜在意識で行われており、覚えていたい記憶を残したり、嫌な記憶を消し去ったりと言った、自分の都合のよい記憶の整理を意識的には出来ないため、嫌な経験でも強烈であれば覚えていたりするのです。
「一晩寝れば嫌なことを忘れる」という人は単純な人と言われますが、実は潜在意識で嫌なことや感情を昇華することができる、心理学的に見ればとても優秀な人なのです。
「夢はまったく見ない。」という人がいますが、見てないのではなく覚えていないのが正解になります。
一晩の眠りの中で、4~5回の夢を見ていると言われ、その間に潜在意識の整理をしています。
夢を見るのはレム睡眠中であることが多く、この時に目が覚めると夢の内容を覚えていることが多いのです。
反対にノンレム睡眠中に見た夢は記憶されないので、見ていた本人でも思い出すことはできません。
夢は潜在意識によって見るものなので、自分の願望や不安と言ったものがメッセージとして含まれていることが多いです。
自分が思いを寄せている人が、夢の中で恋人となってデートを楽しむというのは、願望が表れているからです。
逆に、上司に失敗を叱られている夢を見るのは、現実に叱られたことへのわだかまりであったり、失敗して叱られるのではないかという不安からきているのです。
しかし、潜在意識はこういった分かりやすい形で夢を見せるのではなく、間接的かつ抽象的に表わすことも多いため、読み解くには知識が必要になります。