潜在意識潜在意識からの働きは本能に勝る?!
人間が無意識のうちにする行為に、本能というものがあります。
本能とは人間の生命活動の維持と、子孫繁栄に関わるものが多く、「食欲・性欲・睡眠欲」という原始的な欲求が大本にあります。
食事や睡眠をしなければ健康な体を維持することができませんし、性欲がなければ子孫を残すことができないため、人は潜在意識の中でそれらの欲を肯定する気持ちがあるのです。
本能は、とっさの場合に出ることが多いです。
目の前にボールが飛んで来たら反射的によけますし、熱い鍋のふたを持った時には持った瞬間に手放してしまいます。
ボールに当たれば怪我をしますし、熱いふたを持ち続ければ火傷をしてしまうから、当然と言えば当然です。
潜在意識の中では「体を守れ」というのが一番の優先事項なので、反射的に身を守る行動をとるのです。
そのため、自分の体でも心臓を止めたいと思っても、止められるものではありませんし、息を止めても空気を求めて自然と呼吸をするのです。
しかし、痛いとわかっていてもわざと体を傷つける人もいますし、極端に言えば人間は自殺する数少ない動物の一種です。
「体を守り生き続けろ」という本能があるにもかかわらず、逆の行動をとることができるのです。
これは、潜在意識の本能の部分を抑えたり、また拭い去ったりすることによって出来ることであり、言ってみればリミッターが外れた状態です。
「火事場のくそ力」と呼ばれる、緊急事態に重いものを持ったりすることができることが、良い例です。
人間は普段肉体に過剰な負担を与えないように、最大で80%ほどの力が出ないように、潜在意識でコントロールしています。
しかし、緊急時には潜在意識が「危険なので100%の力を出してもよい。」とリミットを解除するのです。
つまり、潜在意識を変えるだけで、本能に逆らった行動が出来るため、食欲を抑えダイエットしたりと言ったことができるのです。