潜在意識好きな人のまねをしたい!潜在意識と同一化
お気に入りのアイドルやモデルが、着ている服や身に着けているアクセサリーが気になったことはないでしょうか?
潜在意識では、好きな人や尊敬する人とは同一化したいという願望があるため、服装を同じにしてみたり、髪形をまねてみたりしたくなるのです。
そのため、恋人とはペアリングをしてみたり、あこがれのモデルが使っている化粧品を使ってみたりすることは、よりその人に近づきたい、同一化したいという潜在意識からのサインなのです。
また、あこがれのモデルが使っているものを自分も使うことにより、「○○さんが使っている化粧品を使えば、○○さんのようにきれいになれる。」「このサプリメントを飲めば、○○さんのようなプロポーションになれる。」と、その人が持っている才能や魅力を自分も手に入れられるかのような錯覚を起こすため、商品の広告ではよく有名人が使われるのです。
身近なところでは、「似たもの夫婦」という言葉がありますが、もともと似ているのではなく、同一化により似てくるというほうがしっくりきます。
生活を共にすることでお互いのしぐさや口調・クセなどを間近で見るため、潜在意識で同一化したいという思いから真似してしまい、似たもの夫婦になるのです。
潜在意識による同一化は、お互いに親しい間柄で親愛の念があるのならば、絆をより強くする効果があるのですが、場合によっては逆効果になることがあります。
何もかも真似されることに不快感を覚える人もいますし、あまりにも同一化が進むと自分がその人になりきってしまい、自分がなくなってしまうことがあります。
極端な例では、ある有名人だと思い込んだ男が、有名人本人を殺害する事件がありました。
逮捕された犯人の言い分は、「自分以外のもう一人の自分が、存在するのはおかしいから。」という内容で、まさに同一化が過ぎた事例です。