潜在意識ルーティンで潜在意識を強化する
自分のパフォーマンスを引き上げたり、ポテンシャルを引き出したりするのにルーティンと呼ばれる決まった行動をとることがあります。
プロ野球選手のイチロー外野手は、打席に立った際にはバットを垂直になるようにして腕をまっすぐにのばし、ユニフォームのひじあたりを軽く触れる動作を必ず行います。
これはイチロー外野手のルーティンで、これを行うことにより、ヒットを打てるイメージを潜在意識から手繰り寄せているのです。
一流のアスリートは何かしらのルーティンを身に着けており、ルーティンを行うことにより潜在意識から成功のイメージを呼び出せる訓練をしているので、それにより成功率を上げたり記録を伸ばしたりしているのです。
日本でも「ゲン担ぎ」や「景気づけ」と呼ばれる形で、古くから広く使われています。
時代劇で、外出する夫に妻が火打石を打つシーンがありますが、これは厄除けの意味があります。
妻からすれば「夫が無事に帰ってきますように。」というおまじないにすぎませんが、夫からすると「無事に帰ってくるために、気を引き締めないと。」と思うきっかけとなる行動であり、ルーティンとも言えます。
人によっては「靴は右足からはく」「扉は絶対に右手であける」などのルーティンをしてゲン担ぎをしていますが、冷静に考えればそれをしたことで幸運が舞い込む保証はありません。
なのに、わざわざするのはルーティンをしたときに良いことがあって、しなかったときに悪いことが起きた記憶が潜在意識の中にあるからです。
それがたまたまであるにもかかわらず、特に人間は悪いことが起こった際には、「いつもしていたことをしなかったからだ。」と思い込むため、よりルーティンを行うことをするのです。