α波α波よりすごい!?Θ波
「静のα波と動のβ波」でも記述しましたが、脳波はα波のほかにも種類があります。
α波はリラックスしている時に出るため、入眠や瞑想時に出やすいのですが、それ以上にすごい脳波があります。
それはΘ波(しーたは)と呼ばれる脳波で、寝入りばなやウトウトした時に出る脳波です。
Θ波は海馬から発生していると考えられており、記憶と綿密な関係にあると研究が盛んにおこなわれています。
海馬は経験したことを一旦蓄積して、記憶に残すかどうか整理しており、整理の多くは睡眠中に行われています。
そのため、入眠時やレム睡眠などの眠りの浅い時に、Θ波は活発に発生します。
通常の人ならば、Θ波はウトウトしている時に発生している脳波なので、その時に考え事をするのは難しいのですが、チャネラーやヒーラー・ヨガの達人などは、深い瞑想中にはΘ波が優勢に出ています。
そのため、α波が優勢な通常の瞑想よりも、さらに深く重厚な瞑想が出来るのです。
よく、「瞑想って寝てるんじゃないの?」と勘違いされるのですが、もちろん寝ているわけではありません。
瞑想状態のΘ波を、普通の人のΘ波の状態とは区別して、「覚醒Θ波」とも言われています。
つまり、「起きてはいるのだけど、Θ波が出ている状態」と言うことを指し、普通の人はなかなかこの状態を保つことはできません。
しかし、「覚醒Θ波はインスピレーションの脳波」とも言われており、多くの有名人がこの状態を利用しています。
シュールレアリスムの画家と知られるサルバドール・ダリは、眠りに落ちる瞬間に浮かんだが画像を絵画として描いていましたし、多くの発明家や偉人は「ベッドの中でアイデアやインスピレーションがわいた」との逸話を残しています。