ヒプノセラピーヒプノセラピーの歴史
ヒプノセラピーと聞くと、なんとなく最近できた治療法のように思えますが、歴史はとても古く、紀元前の書物からもヒプノセラピーに似た内容のことが書かれています。
歴史的に世界中で古代から、巫女や神官・シャーマンと言った神に仕える人たちは、自分の身に神を降臨させて「神託」と言う形で神の言葉を伝えてきました。
この時、トランスと言う潜在意識が顕著となった精神状態となり、自分の潜在意識の言葉を神の言葉としていたと考えられます。
精神の働きの論理的な研究が始まるのが18世紀に入ってからで、当時は医学界からの理解が得られず、異端の研究とされていました。
また、技術的にも未熟な面が多く、催眠術を使う術者の技量と被験者によって効果が大きく変わるため、信用に足らないと言った理由もありました。
そのため、催眠術は50年以上目立った動きを、歴史上することがありませんでした。
しかし、19世紀に入り、精神学の2大巨頭であるフロイトとユングが現れると、精神学の研究は急速に進んでいくこととなるのですが、まだこの時代には催眠術を用いたヒプノセラピーは、活発には行われませんでした。
20世紀なり精神学の研究が進むと、研究の手法の一つとして扱われていた催眠術が、専門分野として研究されるようになり、1950年代になると催眠術の有用性が認められ、国際的に広がってゆきました。
日本でも、明治時代に西洋文化とともに催眠術が入ってくると、法律で催眠術を使うことが取り締まられるくらいの一大ブームとなりました。
この時すでに、「催眠術は精神療法や心身鍛錬に使える。」との考えがあり、著書も多種類発行されました。
現在では、精神的なケアのため企業や学校に心理カウンセラーが常駐していることも珍しくなく、治療の一環としてヒプノセラピーが使われています。