ヒプノセラピーヒプノセラピーのウソ・ホント
ヒプノセラピーは催眠を療法として使うため、なんとなく怖いと言うイメージがないでしょうか?
サスペンス映画で、主人公がカウンセリングを受けていた精神科医が真犯人で、催眠術で操られて知らない間に殺人や自殺をしていたというストーリーがよくありますし、アニメなどでは一瞬で催眠術にかかるシーンがあるため、ヒプノセラピーも怖いと思われるのかもしれませんが、あれらはほとんどがウソです。
人を殺すと言うことは、潜在意識の倫理観から強い拒絶があるため、催眠状態で命令したところで殺人をすることはありえません。
自殺も同じことが言え、人間だけでなく動物には「自分の命を守れ」と言う絶対的な本能があるので、自殺しろと言ったところでするはずもありません。
特に、催眠をかけてもらっている間もちゃんと意識がありますので、そういうことをする術者ならば犯罪教唆でたちまち訴えられることになります。
また、催眠術はかかる相手が半覚醒状態と言う、潜在意識にアクセスしやすい状態にならないとできません。
一般的に催眠術を行う場合は、相手にリラックスしてもらい、ゆっくりと半分寝て半分起きているような状態になることによって、はじめてすることができるのですから、一瞬で催眠術がかかると言うことはありえないのです。
これらのウソや誤解は、催眠術があたかも魔法や超能力のように万能であるかのごとく、映画やアニメなどの娯楽媒体で描かれていることが原因で、ヒプノセラピーを一度でも経験した人からすれば、ウソであるのが分かると思います。
そのため、ヒプノセラピーを受けられたとしても、催眠による暗示によって自分の意に反するような行動をすることはありませんし、自分が知らない間に自分が言いたくないことを言ってしまうことはありません。