前世療法前世療法とヒプノセラピー
ヒプノセラピー、日本語でいうと催眠療法ですが、前世療法もヒプノセラピーの一種になります。
ヒプノセラピーは、催眠状態にすることで相談者の心にあるトラウマや悩みの原因を深く掘り下げていくものですが、催眠状態後に行う手法により、呼び方が変わります。
ただ単に恐怖心を取り払うだけであったり、思い込ませることは通常のヒプノセラピーで、コップが手から離れないと思いこませたり、高所恐怖症をなくしたりと、分かりやすいためテレビなどでもよくみられるものです。
しかし、高所恐怖症の改善でも、自分の幼少期や記憶にない体験がトラウマとなっている場合には、退行催眠が行われます。
退行催眠とは、その悩みのもととなっているトラウマを受けた時に心を戻すことにより、トラウマと向き合い改善していくものです。
そのため、「噛まれたこともないし、犬を飼った記憶もないのに、なぜ犬が怖いのかわからない。」と言った場合には、退行催眠の方が効果があることの方が多いです。
退行催眠のさらに進んだ形として、前世療法があります。
退行催眠を行っても、悩みのもととなっているトラウマが見つからない場合があります。
そのような場合には、より深い記憶を探る前世療法の手法がとられます。
先ほどの犬恐怖症の話で例えると、通常の催眠術では効果がなく、退行催眠をしても犬に対して恐怖心を覚えるきっかけが見つからないとします。
その際に前世療法で前世の記憶を探っていくと、前世で犬にかまれて大けがを負っていたり、目の前で野犬が家畜をかみ殺しているショッキングな場面を目撃していたりしていることが原因であることがあります。
つまり、今の人生で体験したことではない前世に置いての体験や記憶が、今現在の悩みのもとになっていることとなっているのです。
前世療法では、魂に刻まれたトラウマを癒すことを目的としているので、より深い悩みの解決に適しています。