前世療法前世療法とメタ認知
脳科学の用語に「メタ認知」と言う言葉があります。
「認知していることを認知する」 (cognition about cognition) 、もしくは「知っていることを知っている」(knowing about knowing) ことを意味しています。
こういうとメタ認知は哲学的な感じがして難しいと感じるかもしれませんが、端的に言うと「己を知る」と言うことに行きつきます。
つまり、「自分は歌は下手だけど、暗算が得意。」や「Aさんよりもテニスは下手だけど、Bさんよりもダンスはうまい。」と、自分を客観的に観察し判断できることを指します。
前世療法では、このメタ認知が重要なファクターとなります。
前世療法を行うと、前世での記憶がよみがえり、シンクロしてその感情を共有してしまうことがあります。
楽しい感情ならば良いのですが、悲しみや怒りなどであった場合には、それが現在の自分の感情だと錯覚してしまうのは大変危険です。
そのため、メタ認知をすることで「前世の記憶や感情に対して理解は出来るが、今の自分とは違うものだ。」と客観的に見ることが必要です。
退行催眠などでは、「現在の人生の記憶」から原因を探るのですが、前世療法では「現在の人生とは別の前世での記憶」から原因を探るため、「自分の魂に宿る記憶であるが、今の人生に悪影響を及ばさない」ための手段として、メタ認知が効果的なのです。
このメタ認知ですが、前世療法に有効なだけではありません。
日常生活でも、「自分に出来る仕事はこれで、この量ならば2時間で出来る。」と自己分析するだけで、仕事の効率は飛躍的にあがります。
また、精神的な面でも「なぜ、彼が好きなのか?」と考えたときに、メタ認知を使い冷静に自分の立場や相手からの対応を考えて、DVやモラハラをされているなど、どう考えてもおかしいと気付くことが出来ると、一気に問題が解決することがあります。